2016/4/18
建築士 目線でみるリフォーム事情と・・・
昨日は、見学会のご案内をさせていただき失礼しました。
「フロー型からストック重視へ」
国が大きく舵を切った政策、住生活基本法によって
長期優良住宅のリフォーム版ともいえる
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
にも補助金を出したりと国は力をいれています。
そして先日の 建築士インスペクター講習は

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」で国から補助対象となる
要件をクリアーする側面もありました。
というのは、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
として認定されるには、
国土交通省に登録された団体が行う講習を受講した
建築士でないと補助対象にならない、からです。
それが、徳島建築士会主催の
建築士インスペクター養成講座だったのです。
サーロジックでは新築住宅をメインで
施工させていただいており、
ホームページやブログでもあまり
リフォーム工事はご案内していないのですが
実際にはユーザー様のご紹介等で
小さなリフォームから大改修や古民家再生まで
様々なリフォームを新築工事と同時に行っています。
現時点において
もはやリフォームと呼ぶよりほぼ新築規模の
「リノベーション工事」や「古民家大改修」などさせていただいています。
そのような背景もあり、
お客様で国の補助事業を利用されたい方がいらっしゃれば
ご迷惑がかからないように準備は整えているという状況です。
そしてサーロジックのリフォームやリノベーションは
新築住宅と同じ 信念に基づいておりますので
「補助金があるから、工事しましょう・・・今ならお得ですよ。。」
などという進め方はしておりません。
もちろん、お客様のご希望と補助事業が
合理的に一致すれば当然利用いたしますが、
補助金にかこつて 無理くり工事をすることはありません。
そしてここからが、
普段、お仕事をさせてもらってる中で感じることになります。
私たち建築士事務所や建築会社以外に
昨今はホームセンターや家電量販店、不動産屋さんなど
様々なプレーヤーがリフォーム市場に参入し多様化しています。
なかには、全くの異業種の方がお仕事だけうけて
(インターネットなどで)
見ず知らずの業者さんに工事を投げていたりということもあります。
私共にも 「こんな仕事ありますけどしませんか?」
といった内容のご案内はいただきます。
・・・・が、
私たちに直接、ご相談いただく方の打合せが
優先ですのでどうしてもそのような経緯でこられる
ケースは疎遠になってしまう状況です。
そのため、工事内容や請負形態が様々で、
建築物の主要構造部、防火や避難等建築基準法に定められる
安全性の確保にかかる改修工事が、
場当たり的に施工されているケースが少なくないようです。
ある意味、施主様が確かな目をもっていないと
建物の適正なリフォーム工事がなされない可能性があります。
建築士会さんの窓口にも上記のような
事情で一般の方が相談にこられる 昨今だそうです。
この記事の一番下に、新築工事とリフォーム工事の
はっきり分かれる気を付けるべき点を簡単に述べてみました。
まずもって、比較的算入のしやすいリフォーム工事は
建築知識を基盤とした業者さんとそうでない業者さんが玉石混合。
表面をきれいにパッケージングしてしまえば分かりにくい。
工事自体も、特に古いのを新しくする場合、
設備や壁やなど新しくなっているとそれだけで綺麗、
たとえ、工事の内容が無茶苦茶であっても
パッと上から隠されちゃうとわかりません。
信頼のおける業者さんでないと 安心しづらいかも・・・ですね。
私どものリフォーム工事の大半がユーザー様や
その御親戚の方のご紹介というのもそのような理由からだと思います。
また新築なら、何もないところからつくる分、
わざわざ、無茶苦茶な工事をあえてゼロからするのは
倫理的にも難しいと思いますし
行政からの許可申請や各種検査機関がありますので
おかしな業者さんも少ないはずです。
しかし、補修、リペア的な工事ですと
表面をきれいにすれば中身はわかりません。
蓋をあけて面倒そうだから、エイッ、そのままとじちゃえ!
あ~これ邪魔だからカット、とか、、、
建築知識がなければ
悪意なくそのような施工がなされている可能性もあります。
ですので、ことさらリフォーム工事は
建築知識のある真面目で良心的な建築会社であることが
重要といえます。金額的にも。
実際に、新築そっくりにして当初の予算の○○○○万円オーバー
で困った、というお話もあったりで、
リフォームを取り巻く建築事情はカオスだったりします。
(新築工事にも一部ありますが・・・)
私たちからするとありえないことが実際、おこっていたり
構造上重要なところが切断されていたり、
を目の当りにしています。
悪徳業者にご用心を。
という趣旨ではないのですがそのような 事情もあるということで
この機会にをご紹介させていただきました。
ですので、国がリフォーム工事に対しても
インスペクター制度を指示をしてくることは、
長い目でみると業界全体が健全になってよいのは、と感じた講習でした。
以上が、リフォーム事情となります。
以下、 新築工事とリフォーム工事の
気を付けるべき点を簡単にまとめます。
●リフォーム工事
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簡単で小さな工事であれば、
きちんと工事をしてくれる業者さん。
(例:トイレだけ、お風呂だけ など・・・)
工事の範囲が広くなり
「こんな暮らしがしたい」 というような要素が加わってくると
誠実な工事① に加え、
予算コントロールやクリエイティブな要素も必要になります。
(例:和室を○○な感じの洋室に、明るくて使い勝手の良いキッチン など・・・)
ということで、あなたの
したいことを正確に理解して、職人さんに伝えてくれる人も必要になります。
●新築工事
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+ の要素
注文建築となると
+ それぞれが広範囲となるので 日々勉強です。
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4月は2週にわたり完成見学会を開催します
見学希望の方は
下記よりご予約、お願いいたします。
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★ 088-611-2648 10:00~水曜休 090-5275-4955 (担当者直通:石田)
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